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・名称 |
大屋根リング (英語表記: The Grand Ring ) |
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・見学 |
万博入場者は予約など必要なく 自由に見学できる
屋上のスカイウォーク部分も自由に歩ける |
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開放時間 9時〜21時半まで
21時以降は、上段に登ることはできない
エスカレーターも下りのみに切り替わる |
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・データ |
外周は約2キロ、高さは最大ポイントで約20メートル |
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一周するには大人の徒歩で 約30分 |
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・情報 |
2025年に開催される大阪・関西万博のシンボルとして制作された大屋根リング(英語:The Grand Ring)。日本古来より磨かれてきた木造建築の貫(ぬき)工法を用いてつくられた。柱に穴を開け、横木の梁(はり)を通して楔(くさび)で固定している。京都・清水寺の清水の舞台もこの釘を使わない工法を用いている。 |
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ただ現代の耐震基準を満たす必要があるため、楔(くさび)の部分に鉄板とボルトを組み込んで、ぐらつきにくいように補強されている。伝統工法に、現代の技術と知恵が加えられた新時代の木造建築物となっている。使用された木材は70%ほどが日本産のヒノキとスギを使用、あとの30%ほどは外国産のオウシュウアカマツで補完している。 |
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大屋根リングは、万博の理念である「多様でありながら、ひとつ」の表現するため、海外パビリオンを円形の内側に包み込んでいる。実際に大屋根リングに行けば、その圧倒的スケールに驚かされる。万博に訪れた人々を魅了する歴史的大傑作として多方面から高評価を得ている。世界最大の木造建築として2025年3月にギネス世界記録に認定された。 |
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大屋根リングの外周は約2キロ、高さは最大ポイントで約20メートル。 リングを一周するには大人の徒歩でも約30分かかる。通路中心部で正確な距離を計測すると万博開催年と同数字の2025メートルであることが分かっている。建築面積としては甲子園球場の約4倍に相当する約61,000平方メートル。 |
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階段、エスカレーター、エレベーターで屋上に出られる。そこには「スカイウォーク」という回廊があり、各国のパビリオン外観を眺められる。また屋上の部分的には植栽が行われており、季節の花も咲いている。芝生ゾーンもあり、来場者たちの休憩スポットにもなっている。また高い位置の大屋根リング屋上だと毎日開催のドローンショーやウォータープラザでの水上ショーである夜間の「アオと夜の虹のパレード」や日中の「水と空気のシンフォニー」が見やすい。 |
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大屋根リング建設費は約350億円。デザインは藤本壮介氏が行い、基本設計は東畑建築事務所・梓設計共同事業体が担当。実施設計と施工は、大林組、清水建設、竹中工務店の3社が行っている。担当した建設会社によって木の貫接合(ぬきせつごう)部分の組み方が少し違っており、細かい部分まで注意して眺めていると面白い。多くの社寺の木造建築も経験している建設会社のノウハウと知恵で、安全面にも配慮した素晴らしい建築物に仕上がっている。 |
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大屋根リングの柱には 1〜78 までの番号が書かれてある。
万博の期間中は、自分の年齢の数字が書かれてある大屋根リングの柱番号の下で写真を撮影することが流行した。 |
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大屋根リングは万博の閉幕後は完全撤去の予定であったが、訪れた人々からの高評価もあり、レガシーとして北東200mほどを登れる形で残すことになっている。大阪市が万博記念の市営公園として整備していく。リング全体を残して欲しいという声が多かったが、長期保存・長期維持するという前提で制作されておらず、防腐措置や防水措置を行うと維持管理費にとてつもない額の費用がかかることもあり、リング全体を残すのは難しくなっている。 |
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大屋根リングは2026年3月から撤去予定。木材は復興住宅に再利用されることが決まっている。 |
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