「 エッフェル塔のキーホルダー売り 」
パリのシンボルとして燦然と輝くエッフェル塔。
1889年パリ万博のために、ギュスターヴ・エッフェル氏によって設計、建設された。
2年2か月という短期間で建設され、
高所での作業にもかかわらず、事故死者はいなかった事が評価されている。


夜間1時間ごとにエッフェル塔がキラキラと光に包まれるシャンパンフラッシュには
旅行者たちの歓声があがる。


世界有数の観光名所となったエッフェル塔には
昼夜を問わず世界中からたくさんの人が訪れている。
そのような ”人が集まる場所” に目を付けたヤツらが、ここである商売している。


それは・・・


エッフェル塔のミニチュア・キーホルダー売り


メタル製のキーホルダーで
5cmくらいの小さいものから、大きいのは20cmほどのものもある。


両手いっぱいにキーホルダーの束をぶら下げて、とにかく売り込みまくっている。
だが断れらまくっていて、相手にされていない。
売ってるのが2、3人ならともかく、30人くらいは同業がいるので
またか・・・と思われてしまう悪循環。


こんなの商売になるのか?


どうしてもそう思ってしまう。


訪れた冬のパリは強烈に寒くて、
ミニチュア・キーホルダー売りの仕事はかなり過酷に感じた。


売り込みに来たインド人風の若いにーちゃんに
ぶっちゃけた感じで話しかけてみた。


彼はインドとスペインのハーフで 現在21歳、パリに来て7年になるそうだ。
5cmのもので1個1ユーロから売り始め、
まけると2個で1ユーロとかで売ってるそうだ。


「一日にどのくらい稼げるの?」と聞いてみた。


「一日に60〜80ユーロくらい売れる」との返答。


マジでっ!!!


予想外の答えに驚いた・・・


いやぁ〜 トライしてみるもんだね〜
こんなの売れない・・・ などと頭から決めつけてはいけないのだ。


「そんなのいらねぇよ」という守りの堅い人間の方が多いかもしれない。
でも、なかには「このくらいならいいか」とノリのいい気さくな人もいる。
ここは世界有数の観光名所、あらゆるタイプの人間がやって来る。
そりゃダメなときの方が多いだろうが、数を打てば当たるのだ。


この手の営業では、いちいち落ち込んでいてはキリがない。
断られても気にせず、数を打つことの大切さを教えられた。




このエッフェル塔のキーホルダー売りたち


警察が来ると・・・


一斉に逃げ出していた(笑)
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