「 フォルツァ ユーヴェ 」
イタリア・トリノを訪れた。
アルプスのふもとにあるトリノの2月は、空気がとても冷たい。
ここに来たのは、街を見たかったわけではない。
目的は、セリエA・ユヴェントスの試合観戦。


いちユベンティーノのオレは、10年くらいスカパーでゲームを見続けてきたが
デルピエロが現役のうちに、現地で見たかった。
たどり着いたトリノのホテル、
フロントのおっちゃんがユヴェンティーノ(ユヴェントス ファン)で
スタジアムへのトラムでの行き方とか
ユヴェントス・オフィスの場所とか色々と親切に教えてくれた。


イタリアでは
セリエA・カルチョイタリアーノに詳しければ、かなり話が盛り上がる。
みんなカルチョ(サッカー)が大好きだからだ。
むこうも興奮してテンションが上がってくると、それまで英語で話してたのが
突然イタリア語になって、何言ってるのか分からなかったりする。
カルチョの国・イタリアには相性の良さを覚えた。


今週末のゲーム、相手は中堅チームのボローニャ。
そのおっちゃんが言うには 「ビッグマッチじゃないのでチケットは買えるだろう。」
ということだった。


ユヴェントス・ホームゲームのチケットは
トリノにあるユヴェントス・オフィスで購入することができる。
場所はサン・カルロ広場から1本西側の通り。大きなユヴェントス・ロゴが目印。
チケットの購入には、パスポートなどのID(身分証明書)が必要。
チケットは、FCバルセロナやレアル・マドリードのチケットに比べてかなり安かった。
左下の部分に名前が入る。試合当日の入場口でID(身分証明書)との照合があるので、当日も身分証を持っていかなければスタジアム内に入れない。
そして、試合当日


ホテルを出るオレに、
フロントのおっちゃんから「フォルツァ ユーヴェ!!!」と激励を受けた。
(訳:がんばれ ユヴェントス!!!)


おおぉよぉ!!!!


以前ミラノのサンシーロスタジアムを訪れた時はかなり感動したが
今日はまた違う思い入れがある。


やって来たスタディオ・オリンピコ・ディ・トリノ。
本来ユヴェントスはスタディオ・デッレ・アルピがホームスタジアムだが、
10/11シーズンはニュー・デッレアルピへと改築中なので、
ここをホームスタジアムとしている。


ウォーミングアップに出てきた選手たち、よく見るとデルピエロがいない・・・
マジかよ〜!!


最悪の事態を予感した・・・ ここまで来といて・・・ お目当てが不出場???
それだけはやめてくれ・・・・


それに
ホームゲームなのに、なぜかアウェイ用のユニフォームを着用・・・
なんでビアンコネロ(白黒)じゃないんだ・・・
はっきり言って、いろいろと期待外れにがっかりした・・・




試合はゆっくりとしたペースで開始。
ボールを保持するユーヴェだが、
イアキンタ と マトリ のツートップはまったく機能せず
攻撃の形が作れないまま・・・ 前半は0-0で終了。
そして後半・・・ユーヴェの監督デルネーリは、やっと間違いに気が付いたらしく


ついに看板・デルピエロ 10番 登場。


後半から出てきた
このデルピエロが本当にうまくて、攻撃に変化を加えていく。
ずっと注目してきた選手なので、キレのある生プレーに感動。
しかし・・・


この夜、もっとも輝いたのはボローニャ9番・ディバイオ。
後半、ディバイオのドッピエッタ(2得点)に ユーヴェは撃沈した・・・


特に2点目のゴールは素晴らしかった。


1人目のDFを抜いて、2人目をかわし、5人に囲まれてのドリブルシュート。
かつてユーヴェでプレーしていた頃のような、ディバイオ得意の形。
ディバイオのダメ押しゴールに落胆の溜息かと思いきや
周囲のユヴェンティーノからは
ディバイオのプレーに「ブラボー!!!」の声が飛んだ。


たとえ敵チームの選手でも、本当に素晴らしいプレーには賛辞を送る。
イタリア人の懐の広さを感じた。


アウェイで貴重な勝利をもぎとったボローニャの選手たちは
トリノまで応援に来てくれたサポーターたちにユニフォームを脱いで
投げ渡していた。下のパンツまでも・・・
このゲームのハイライトをこちらから↓
まぁ 総評としては


最強ユーヴェ復活への道のりは、かなり遠い・・・
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