「 イエメン建築 」
イエメンのサナア旧市街には今も中世の街並みが息づいている。


うつくしいデザインの建物、いくつものミナレット(塔)やモスク(イスラム教の礼拝堂)、そして石畳の道。 それらが中世のままの姿で、訪れる旅人を迎えてくれる。
 
ヨーロッパにも、中世の街並みを残した都は各地に残っているけど、
このイエメンのような手作り感のある街並みは他に類を見ない。
そのオリジナルな伝統的スタイルが放つ魅力に惹かれた。
これらのイエメン建築はレンガを積み上げて作られる。鉄骨は使われていない。
そして、窓の部分には “カマリア窓” と呼ばれるステンドグラスが配される。
そのカマリア窓をレンガと接合している漆喰(白い部分)のデザインが建物を
芸術作品のように美しく仕上げている。
手作りなので、必ずしも真っ直ぐになってないところが おもしろい。
 
そのイエメン建築の内側はこちら↓
ステンドグラスのカマリア窓から光りがこぼれてきて、意外と明るい。
<現地情報>
サナアには、このイエメン建築をツーリスト用に改造したゲストハウスが多数あり
イエメンスタイルでの宿泊ができる。


そういったゲストハウスはサナア旧市街にあるので、朝早くには 近所のモスクの
スピーカから アザーン (イスラム教の「礼拝の時間ですよ〜」という肉声による呼び掛け)が聞こえてくる。


多少うるさいが、何ともいえぬイスラムワールドに浸れるだろう。
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